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【龍谷ミュージアム 見聞】
2011/07/22(Fri)
龍谷ミュージアム03

今回の京都訪問は、龍谷大学オリエンテーリングサークルのOB会へ出席のためだったが、
私にとっては、訪問と言うより帰京と言って良いのかもしれない。

大学時代に観た祇園祭も35年来で、OB達との再会も35年ぶりの人達もいた。
そして今年開館した龍谷ミュージアム。
それはガンダーラ仏教美術との5年ぶりの再会でもあったのだ。

この龍谷ミュージアムの特筆すべきは、仏教総合博物館であり、その規模も
大学の博物館としての規模は最大クラスということらしい。

それに今回の特別展は「釈尊と親鸞」ということで、釈尊の起源(仏教の起源)から
親鸞までの時代毎の仏教の流れや、地域性の中の仏教のありようを紐解いているというのは、
私の願ってもないところであったからだ。

上の画像は博物館の裏手に車を止め、堀川通りに出る直前のもの。
龍谷は西本願寺の大学で、堀川通りの向こうにはその西本願寺(世界文化遺産文化財)がある。
だが画像に映っているのはほとんどが南隣のお寺で興正寺(こちらも浄土真宗)が写っている。
本願寺に慣れない方から見ると、「ここが西本願寺なんや」と思ってしまうだろう。
でも良く見ると、西本願寺敷地内の南東角に位置する飛雲閣(国宝)上部が見えている。
写真右端の書院造りの天守閣みたいな部分。
この飛雲閣は大学卒業時に、ゼミの教授の紹介で教授と共に見せてもらったことがあった。
(ただし書院の中までは入れない)

この辻を右へ曲がるとすぐに現われた・・・龍谷ミュージアム

龍谷ミュージアム04

小雨の中しっとりとした雰囲気が良く似合う。
もちろん鉄筋なのだが、格子風な木材のデザインにも優しさを感じます。
受け付けは地下1階みたいなのでこの↓エスカレーターで、下へ降りる。

龍谷ミュージアム05

階段でも良いのだが、やっぱりジジィ臭くなってきた。

龍谷ミュージアム06

まずはゆっくり中庭を覗く。。。ここは入場無料。(いわゆる解放区ですね)
自然の大きな石が配置されて、もし濡れていなければ腰かけるかも。。。
だが雨なのでそうはいかなかったが、親鸞さんとて
「どうぞごゆっくりお掛けになって石の温もりを自分の尻で感じて下さい。
石も人も全てが関わりあった無常の物質と縁起の中の生きものです。」
と、おっしゃるかどうかは、、、、わかりまへん。

龍谷ミュージアム07

そしてエントランスへ。。。石積みの響きと木の柔らかさ、あるいは岩の冷たさと木の温かさ、
「あなたのいろんな人生を多面的に感じて下さい」。。。そんな大げさなと思うかもしれないが、
でも良いですね、この広がりとガラスの透明感と自然な空間の広がり。

受け付けはまるで一流会社の受付並み。。。可愛い女性二人が丁寧に対応してくれた。

2階3階が展示室。
その流れとしては紀元前の釈尊(ゴータマ・シッダールタ、釈迦、如来、仏陀)を
しっかりと展示物を介して解説してくれている。
その中でのガンダーラ出土の展示出品数は全体の7割近くはあっただろうか。

展示順路はジャータカを元に構成されているように思えた。
少し残念なのは、本生譚(ジャータカという釈迦仏にまつわる前世・現世・来世の物語)とは。。
なんぞやと言うところから入って欲しい気もした。

出展品はいずれも歴史の過程でのものだから、その時代の人々の信心や興味や刺激的なものが
具現化されていて、それはそれで時代を映したものとして仕方がないかもしれない。

しかし私としてはおそらく、初めて見た方とは違って、とても馴染みあるものに出会えた感覚
があった。
第1章は、釈迦如来立像をはじめとした「釈迦の生涯」
仏陀になる前のインドの小さな国の王子時代から、出家して修行・悟りを得てゆくその流れ、
「托胎霊夢・占夢」「誕生」「潅水」「四門出遊」「出家決意・出城」「衣服交換」
「降魔成道」「梵天勧請・婚約」「初転法輪」「涅槃」舎利分配起塔」その他多数。
そのほとんどがガンダーラ出土。

第2章は、釈尊の教えとその継承」
「仏坐像」(ガンダーラ)「サンスクリット長阿含経」(ギルギット?)
「アショーカ王碑文拓本摩崖法勅」(シャーバーズ・ガリ)
それにストゥッコで作られた「仏塔部」「菩薩頭部」(ガンダーラ)その他多数。
(上のリンク先の画像は当ブログ内の画像です。龍谷ミュージアムの展示物の画像ではありません)

第3章は、「大乗仏教とガンダーラ・西域」
「妙法蓮華経」(敦煌写本)「ネパール梵本無量寿経榊本」(ネパール)
「ジャータカ浮彫・兎本生」(ガンダーラ)「ガンダーラ語碑文」(ガンダーラ)その他多数。

第4章は、浄土教の成立と展開
「無量寿経・巻上」(敦煌写本)「浄土三部経」(日本・江戸時代)「仏三尊像」(ガンダーラ)
「阿弥陀浄土図壁画」(敦煌莫高窟)他

西本願寺 御影堂

そして特別展示は、日本における仏教と親鸞へと繋がっていく。
第1章 仏教伝来と浄土教の広がり
第2章 親鸞の生涯と教え
第3章 教団の発展と真宗美術
第4章 受け継がれる親鸞の教え

「親鸞聖人座像」(神奈川・善福寺)「釈迦如来坐像」(奈良・五條市)
「阿弥陀三尊立像」(善光寺如来)「聖徳太子絵伝」(兵庫・鶴林寺)その他多数

いずれも会期によって、展示が異なります。
詳しい会期と展示は、龍谷ミュージアムのHPで確認願います。

そして、中国・新疆ウイグル自治区のトルファン郊外にあるベゼクリク石窟寺院の
失われた寺院壁画を、龍谷大学がデジタル技術を駆使して見事に復元。
そのかつて11世紀頃に造られたと思われる西ウイグル王国の石窟寺院壁画の復元の中を
圧倒的な威厳と言うか威光と言うかあるいは浄土と言ってもよい温かみと共に、
己自信が釈尊に包まれるかのように、ゆっくりと歩いてきました。

最後に3階にあるミュージアムシアターの超高精度の映像迫力で、見てきました。
『伝えゆくもの ~西本願寺の障壁画~』
『よみがえる幻の大回廊 ~ベゼクリク石窟~』

障壁画の中の虎の間の虎は、現在ではほとんどモノクロになっていますが、
それを復元させて、まるでシアタースクリーン自体が従来の迫力ある虎たちいっぱいになります。
シアターの音響と共に体感してみてください。

このシアターもぜひご覧いただきたいのですが、7月は24日までで、25日からは本願寺大法要の為
混乱を回避するとのことで上映されません。
しかし8月27日以降はまた復活します。上映日はHPにて確認願います。

私のええ加減な仏教感はともかく、このミュージアムのひとつのポリシーは、
「断片的ではなく重層的な仏教を体感して概観する」ことだと思います。
聖徳太子、空海、最澄、法然、親鸞、道元、栄西、日蓮。。。その他多くの僧たちが
日本の仏教にいかに関わってきたか、その時代背景や民衆の中の信心とは、
そして、今を生きるとは・・・
ミュージアムの今回の展示構成は、私の期待半ばと言うところであったかもしれないが、
安堵感と刺激とまどろみの中で出会えた、一期一会だったように思います。

すぐ上の画像は、シアターが終わってスクリーンが収納されると現われる展望窓からのもの。
西本願寺は大修復が終わったばかりの御影堂屋根というか屋根瓦です。
この瓦一つひとつが今の現実のものとすれば、もちろんミュージアムの中の
2000年も前の展示品もまた、今ある現実のものかと思います。

学芸員様、事務職員様、私の記載に相違やねつ造があればご指摘ください。
よろしくお願いいたします。

また、当ブログで紹介してあるガンダーラの記事との項目リンクも後ほどしたいと思います。
この記事のURL |  旅 京都 | CM(4) | TB(0) | ▲ top
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コメント
- あっ! ミュージアム -
先程、丸善で「アジアの布地、服から学ぶチエ」
とかいうコーナーでパキスタンのパンジャビースーツ
本当に涼しそうな綺麗な民族衣装を見て
売り場の方とガンダーラの話をして
帰って来たところです。

そのパンジャビースーツ なんと ¥156,000円!
この金額で、ガンダーラまで行かれるね
京都にも行かれますね

あぁ、羨ましい
龍谷のミュージアム!

2011/07/24 14:02  | URL | 夢見るセブン #-[ 編集]
- スーツ -
バンジャビースーツ。。。1万円以下のものが多かった記憶がありますね。
それにあの衣装には、ほとんど装飾的なものはなかったですよね。

龍谷ミュージアムでは、ミャンマーの僧侶も来られてました。
ちょうどあのいでたちです。

仏陀もみなさんの装束も、いずれにしても古きインドのなごりでしょうか?

上座部か大衆部か、はたまた小乗か大乗か、
いずれにしても根本は同じだけれど、時代と地域がいかに関わってきたか。。。ですね。

釈尊と阿弥陀仏、修行と念仏、そして中国と日本、いろいろ考えさせられます。

トルファン郊外のベゼクリク石窟のデジタル再現は興味お持ちなのでは?
シアターでも見れましたが、シアターでの虎の間も迫力ありました。
ぜひ一度、チャンスがあれば。
京都駅から歩いても1キロちょっと。。。入館料は500円ですから。
2011/07/25 11:09  | URL | okoze #cm2zDcPg[ 編集]
- 刺繍 -
パンジャビースーツ 現地では10$位からあると思いますよ
昔、私が買ったのは50$程度です

よーーく見ると、高いものは、細かい刺繍がたくさんしてあります。素材もピンキリですが、刺繍が素晴らしいですよ

ベゼクリクは、何回か、行きましたので。
それに中国だからね
パキスタンやアフガンが平和になり
普通に旅行ができるようになることを願っています



2011/07/25 16:31  | URL | 夢見るセブン #-[ 編集]
- でしょうね -
トルファンもチベットも何度も行かれているのでしょうね。
失礼しました^^;
またその節はありがとうございました。

刺繍ね。。。それが高いんや!

私の記載ミスがあったら、ご指摘くださいね^^
2011/07/25 17:52  | URL | okoze #cm2zDcPg[ 編集]
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